《敵わない相手》

 

・ささやかな楽しみに、お菓子作りを日課にしていました。

オーブンの焼き上がりを待つ間、なんともいえない良いにおいが、お部屋中、おうち中に広がっていきます。至福の時。

アロマ精油で、家族全員が「良いにおい!!」と喜んでくれる香りを探すのは、正直、手を変え品を変えての難解な作業です…。

ところが、何の気なしにお菓子を焼き始めると、そのにおいだけでみんな笑顔に。極上のブレンド精油よりも、遥かに成功率が高い!!

アロマテラピーも、お菓子作りの香りには敵いませんでした。

《今日、何飲もうかな?》

暑さが高まり、水分摂取と冷蔵庫を開ける頻度が増えました。コーヒーやお茶に少し飽きて、何か違うものをと思った時、そのニーズに的中しましたのは「水出しハーブティー」です。

冷水にティーパックを入れるだけ、数時間で美味しく完成。まさに満点の出来栄えで、面倒がりな私でも続けられています。

カロリーもカフェインもゼロだと、物足りなさを感じることがありますが、これは別。満足度しかありません。

温かい飲み物をお探しの方には、以前講習会でご紹介しました「薄荷茶」。今年も、このお茶の美味しさが染みる季節がやってきました。

ハーブティーと薄荷茶に共通する香りの良さは、水分補給の付加価値を広げて、楽しませてくれます。

熱中症にお気をつけて、快適な初夏を!

☆『水出しできる。おいしいハーブティー』各種…生活の木

☆『薄荷茶』…カリス成城

《新たな日常へ、香りでウォーミングアップ》

平らな道を自転車で走っていて、おもむろに転倒。怪我の痛さよりも、注意力の著しい低下に驚いて動揺…。

外界との接点を控えるステイホームの間に、安全や危機を察する感覚が一時的に鈍化していたようです。

五感の中で原始的感覚の「嗅覚」は、においからの刺激を脳へ伝えて、安全や危機を感受する役を担います。

香りを嗅いだ瞬間、リラックスしたり、気が引き締まるのは、嗅覚の特性を用いたアロマテラピーの所以です。

外界との接点が徐々に解除されていく新たな日常へ、お怪我等なく過ごせますよう、香りを上手に取り入れて、感覚のウォーミングアップをしましょう♪

《謎のダメージ》

・髪が、未だかつてないダメージに遭いました。ここ数か月。

パサパサのザラザラのゴワゴワ。

おうち時間が増えて、紫外線や乾燥の刺激は受けていない筈、睡眠時間は増えている筈、三食は規則正しく栄養摂っている筈なのに。

この謎のダメージは、一体…。

自身の行いを省みて、髪の根源である頭に思い当たる事といえば、考え過ぎの心配性。

何をすべきなのか、何をしてはいけないのか、起こってもいない事への不安に、頭が占領されていました。

頭皮に触れると、硬いを超えて固まっているような状態でしたので、ホホバオイルのマッサージを始めました。

考え過ぎの頭が柔和になって、よい髪になれますように。謎のダメージ克服に向けて、只今実験中です。

《一度きりの香り》 

・躁鬱で身体と心がどうにも動かなかった時、何をやる気力もなく、俯いたままでした。

ある日、たまたま目の前にあった精油に、かろうじて手を伸ばし、蓋を開けました。

その香りを感じた瞬間、ふっと顔を上げることができました。

切り取られた風景として、今も鮮明に憶えています。

シダーウッド・アトラス。

他の何を以ても動けなかった自分の奥底に、響いてくれた香り。

ずっと愛用しています。

には、なりませんでした。

それ以来、この香りは受け付けません。何とか使いたいと頑張っても、一向に良いにおいには感じられず…。

アロマの鉄則、良いにおいに感じないのは、今の自分に必要ではないから。

不思議な体験ですが、そのお陰で今があると思うと、一度きりの、恩義ある香りです。