季節のボタニカルケアをご紹介いたします。精油が入手しづらい時にも、お役立てください。

《顎(アゴ)下に御用心》

・夏至を過ぎて、梅雨の晴れ間には強い陽射しが注がれます。

マスク着用しても覆われない顎下は、地面の照り返しと、日焼け止めの塗り損ねで、ダメージを受けやすくなります。鏡に映らない盲点です。

また、首元のポツポツが気になる時は、乾燥と皮脂汚れが影響することもあります。

顎下も首元もお顔!!と思って、外出時は、保湿ケアと日焼け止めを丁寧に塗布します。

夜は、お顔のクレイパックをする時、顎下と首元もパックしましょう。肌が鎮静して保湿が浸透しやすくなり、日焼け後の乾燥やポツポツが落ち着いて、滑らかな肌に戻ります。

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《お肌を着替えたい時に》

・新緑~初夏へ移りゆく候お顔の肌に重さを感じる事はありませんか。

お肌をツルンと着替えるように、軽やかな美肌へと導くクレイパックは、今の季節にぴったりの使用感です。

肌の余剰を優しく吸着して洗い流しますので、表皮に重く掛かる布を取り去って、一肌軽くなるような心地です。

クレイカオリン)大さじ1.5にフローラルウォーター小さじ1を加えて、よく混ぜます。軽く洗顔した後、水気を拭いて、目元口元を避けながら、気になる部分に厚めに塗布し、2~3分おいてから洗い流します。

フローラルウォーターの代わりにミネラルウォーターを使いますと、さっぱりした使用感になります。

☆植物オイル(ホホバ等)を少々加えますと、肌に密着しやすくなります。

クレイパックは、週二回を目安にお試しください。

☆以前講習会で使用しましたお手元のカオリンは、湿気りがなければ、お使い頂けます。

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《5月の髪に》

・草木香る新緑の5月は、髪も活き活きと育成する時季とされます。

一方で、強まる紫外線をダイレクトに浴びる髪は、ダメージを受けやすく、考え事の多い5月には、頭も頭皮も硬くなりがちです。

よい髪が育つ為に、土台となる頭皮環境の衛生と血行促進が大切です。ホホバオイルクレンジングとマッサージで、髪と頭皮をケアしましょう。

週2回ずつの習慣で、徐々に頭皮が和らぎ、髪の保湿補修作用も期待されます。

☆シャンプー前の乾いた頭皮に、ホホバオイルを両手になじませてマッサージします。頭頂部、後頭部、側頭部、ご自身の心地よいところ、指の腹を使って丁寧にクルクルします。その後、シャンプーして洗い流します。

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薔薇/ローズの香りをお肌に》

・薔薇をテーブルに飾ると、咲き誇って零れた花弁から、瑞々しく透明な香りが漂いました

この香りをお肌に乗せることができたら、その願いを叶えるのが、フローラルウォーターです。

ローズウォーターは、収れん作用や抗炎症作用があり、春~夏のプレ化粧水に向いています。日焼け後の肌を鎮静するお手入れにも適します。

手に馴染ませて、お顔の傍で深呼吸。その香りに自然と笑みがこぼれます。

季節のお花は、その時のお肌と心の両面を癒してくれます。

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《手洗い後のケアに》

・手洗い消毒の回数が増えて、手に強張りを覚えるようになりました。

手洗いが度重なると、本来の潤いに必要な皮脂分も流されて皮膚のバリアが弱まってしまうことがあります。

綺麗な手を保つ為に、デリケートな状態の時は、シンプル・イズ・ベストのハンドクリームでいたわりましょう。

☆万一の感染予防に、各自専用クリームでお使い頂くことをお勧めします。

・湯せん可能なガラス製クリーム容器に、ミツロウ1:植物オイル6の割合で入れて湯せんにかけ、攪拌スティックでよくかき混ぜて、ミツロウが完全に溶けたら湯せんから外し、固まれば完成です。

〈材料準備品〉
ミツロウ

植物オイル(マカデミアナッツ等)

ガラス製クリーム容器

※使用前にパッチテストを行います。

※作成後は、1ケ月目安でお使いください。期限内使いきりには、25~30mlサイズが望ましいです。

☆オリーブスクワランを少量加えますと、浸透の早いクリームになります。

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《連日マスクで、頬がカサつく時に》

・この頃、頬に赤みやひりつきを覚えることがあります。長時間のマスク着用で、擦刺激の負担を受けている頬が、少しでも楽になりますように。

夜のお手入れ時、化粧水と乳液クリームの間に、植物オイルを1~2滴、やさしく頬にのばします。

翌朝、頬が滑らかに感じられ、毎日少しずつ、肌のキメが整っていきます。

〈植物オイル一例〉

イブニングプリムローズオイル…お肌に再生力を

オリーブスクワランオイル…お肌に浸透力を

ホホバオイル…お肌に弾力を

☆上記をブレンドすると、肌への浸透度が高まります。揃わない場合は、単独使用でも充分です。

※使用前にパッチテストを行います。

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《春先のリップと口角のお手入れに》

・暖かな陽気をよそに、唇の縦皺と口角の乾燥き裂に見舞われ、早急策にリップクリームを作りました。

単時間で出来るリップクリームは、暫く停まっていたクラフト作りの手が、再び動き始める機会にもなりました。

日中は勿論、おやすみ前に口角までたっぷり塗布しますと、翌朝には乾燥が落ちついて、口元の動きが楽になります。

・湯せん用ビーカーに、ミツロウホホバオイルを入れて湯せんにかけ、溶けてきたらよくかき混ぜて、湯せんから外して、リップスティックケースに注ぎ、固まれば完成です。

〈材料準備品〉
ミツロウ1.5g
ホホバオイル6ml
リップスティックケース
湯煎用ビーカー
クリームケース

☆ケース容量より多めになります為、ミニサイズのクリームケース等を用意しますと、無駄なく使えます。

※作成後は1ケ月目安でお使いください。パッチテストを行い、お肌に合わないときはご使用をお控えください。

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